黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ






隣にいた咲希斗と目を見合わせ、笑った。






「おっかしい!
そんなに三日目遊びたいみたいだね」


「真っ青だった!」


「……あ、僕こっちだからまた後でね?」


「あぁ、じゃあ」







咲希斗と海翔の2人とわかれ、暁と航太と共に私たちのクラスへと向かった。


教室内には、あきらかに真面目そうな人や意外そうな人までいて。

でもそんな人数はあまりいなかった。


そういや、あの時10人くらいしかいないって観月言ってたっけ。




ガラッ


「はい、さっさと座ってください。
始めますよ」





教室に入ってきたのは、黒縁めがねをかけた五十代くらいのおっさん。





「優秀な3−Fクラスの担任である、松平‐マツダイラ‐だ。
A組の奴らも混じってるみたいだが、くれぐれも私たちの邪魔をしないように」






…………は?

なにコイツ。
いかにも私たちを馬鹿にしたような言い方。


嫌な感じの先生だこと。







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