黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
「「「いただきまーす!!」」」
その号令と共にガツガツ食べ始めるまわり。
今は夕食の時間で、全校生徒が食堂…というよりレストランに集まり夕食を食べてるんだけど。
さすが年頃の男って感じで、みんな食べる勢いや量がハンパない。
あっという間にお皿を平らげ、おかわりを連呼。
よくそんなに食べられるな…。
「つっくん、まだおかわりしてないじゃん!
ていうか、おかず早くしないと無くなっちゃうよ?」
咲希斗くん。
そんな可愛いしておいて、それでご飯三杯めでしょう。
可愛くても男なんだ、うん。
「俺は自分ので大丈夫」
「えー、足りないでしょ」
「いやいや、俺は足りる」
「だから体細いんだよ。
ほら、もっと食べなってば」
「ちょっ…!?」
咲希斗が自分の皿から大きなハンバーグを私の皿へ移した。
どうやら、テーブルの真ん中にハンバーグの山積みの皿からとったらしい。
いやね、気持ちは嬉しいんだけど…、私そんなに食べられないよ。