黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
「さぁて、どうする?
神楽組さん」
「も、申し訳ございません!
しっ、知らなかったんです!!
知っていればこのような真似は…っ!」
「じゃあ、他の組や関係のない所ならば普通にする、ということだな?」
「い、いや、そういうわけではっ」
「残念だけど、卑怯なことをする奴は許せねえ。
契約するとき、
同盟を組んだとしても、途中相手側が俺らに合わないと思えば切る。
そして、クスリに手を出したりなど卑劣な組に成り下がった場合は、同盟組だろうと容赦なく潰す。
そう伝えられてはなかったか」
さっきの様子や言動を思い返す。
奴らは人質をとることに手慣れていること、
そして組長が発した言葉からも、俺らが知らないところで卑劣な真似をしていたことがわかる。
……それを知って、見逃すわけがないだろう?
「今後のことはまた後日連絡させてもらう。
今日はせっかくの宿泊学習なんだ。
……邪魔になる。
帰ってもらおうか」
「ひっ」
「あぁ、それと。
逃げでも無駄だぞ?
対処が決まるまでの間、監視をつける」
睨みあげると、かなり怯えたらしくガタガタ震えだしてて笑えた。