黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
レジャーシートを敷き、その上に座りながらくっちゃべってる咲希斗と海翔、そして理人の姿が。
「理人!」
「あっ、月乃!
うわ、超可愛いじゃーん」
「…、え、つっく…、じゃなくて月乃?」
「……っ!?」
2人とも私を見た途端、ピシッという音をたてて固まった。
「ちょ、どうしたのよ」
「き、綺麗……」
「………」
無言で頷く海翔。
私が綺麗?
「咲希斗、お世辞はいらないから。
それよりも、遊ぼうよ」
「お世辞じゃないからね?
超ヤバい…、綺麗すぎ、美人…」
「だーから冗談言わないでよ?もう」
「サッキー、無駄だよ?
月乃は自覚なしだから、なにいっても認めないの」
「うそ、もったいない!」
ったく、もったいないって何よ。
つか自覚なし…、ってまさかそれって、この水着私に似合ってない…?
それとも、太ってるとでも言いたいんだろうか。