黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
つっくんが僕たちに再び〝壁〟を作ってほしくない。
そのためには、はやく仲直りしなくちゃ!
でも、今はそんな話を出来る雰囲気じゃない。
それから、何だかんだと話が進み、時間はもう既に深夜。
「もうこんな時間ですね。
私共はそろそろお暇いたします」
帰ろうか、とした時、つっくんの親父さんが、
「いや、泊まっていけばいい。
こんな時間だし、な」
「…いいんですか?」
「あぁ。
空き部屋はたくさんあるからな」
「ではお言葉に甘えて」
「月夜、暁くんたちの部屋に案内してあげなさい」
急遽泊まることに。
仲直りできるチャンスができた。
つっくんや、僕たちが立ち上がろうとしたとき。
「待ってください!」
勤が引き止めた。