黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
後ろで騒ぐ理人を無視して、今度は咲希斗たちのもとへ。
暁は、静かに私についてきた。
部屋に入ると、飛び起きたまま呆然としている2人が。
「おはよ、2人とも」
「つっくん、お、おはよ…」
「ヨル、さっきの、何」
「強いていうなら、目覚ましみたいなもん?
ちゃんと起きれたでしょ?」
「目覚め悪い…」
「暁は……」
「先に起きてたから、月夜に耳栓もらってたから大丈夫だ」
「ず、ずるっ」
まあ、目覚め悪いかもだけど、そのあとは、きちんと目が冴えるっしょ。
居間に行ったら、耳を押さえながら食事をしてるみんな。
「あ、親父、はよ」
「あのことスッカリ忘れて、…耳がいてえ」
「あは、どんまい」
親父もかかったみたいだ。