黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
すぐに向かわねえと………。
でも、今ここで私がすぐに動いたら確実に暁たちに怪しまれる。
どうしたら…、いいんだ。
黒蝶が負けることはない。
それには自信がある。
だが、私が向かわねえと、ボロボロで怪我人続出だ。
闇鬼がどれほど実力があるかわかんねえ。
「真蝶の欲求はなんだって言っていた。
武器か?応援か?」
「応援です。
しかし…、2人だけでいいと」
「ほう、2人…。
誰か、指定してきたか」
「はい。
それが……」
チラッと私たちに視線をむけた彼は、再び親父に戻すと、
「若頭と若頭補佐の2人を貸して欲しい、とのことです」
「月夜と理人か?
…なら、2人だけで大丈夫か。
2人なら、凄く力になるからな」
「親父っさん、どうします?」
「月夜、理人。
これは組長命令だ。
今すぐ黒蝶の溜まり場へ向かえ」
「「…はい」」
藍、ナイス!
これで難なく行ける。