黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ









すぐに向かわねえと………。


でも、今ここで私がすぐに動いたら確実に暁たちに怪しまれる。



どうしたら…、いいんだ。



黒蝶が負けることはない。

それには自信がある。


だが、私が向かわねえと、ボロボロで怪我人続出だ。

闇鬼がどれほど実力があるかわかんねえ。






「真蝶の欲求はなんだって言っていた。
武器か?応援か?」


「応援です。
しかし…、2人だけでいいと」


「ほう、2人…。
誰か、指定してきたか」


「はい。
それが……」






チラッと私たちに視線をむけた彼は、再び親父に戻すと、







「若頭と若頭補佐の2人を貸して欲しい、とのことです」


「月夜と理人か?
…なら、2人だけで大丈夫か。
2人なら、凄く力になるからな」


「親父っさん、どうします?」


「月夜、理人。
これは組長命令だ。

今すぐ黒蝶の溜まり場へ向かえ」


「「…はい」」





藍、ナイス!

これで難なく行ける。







< 73 / 242 >

この作品をシェア

pagetop