黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
静かに再び始まった抗争。
1人、また1人と倒していく。
うわ、弱っちぃ…。
思った以上に弱い。
こんぐらいなら、あの人数で押せてたのにも理解できる。
総長含め、数人以外は全て倒した。
「きょ、今日は引き下がってやる……っ
「逃がすわけ、……ねえだろ?」
逃げようとする奴らを取り囲む。
自分が負けるからって逃げるのは、男として情けねえっつーのがわかんねえのか?
喧嘩売るだけ売って、……これだけ?
「ふっ、ありえねえな」
「ゆ…、許し…っ」
「喧嘩売った時点で、許されることはねえ。
しかもお前らは何も予告なしに攻めてきたんだから尚更だ」
怯えた目でみる奴らの顔は、さっき以上に醜い。
地位欲しさに喧嘩売ってきた輩に、黒蝶が負けるわけがねぇんだ。
「さっさと、終わらすぞ」
「おうっ」
――――――…
――…