黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
「そうか、わかった。
真咲、調べたら月夜にすぐさま報告だ。
月夜と理人は、定期的に黒蝶と連絡とるように」
「わかってる」
「了解です。
…おじさん、少し暁たちと話したいんだけど、…いいかな?」
「ああ、いいだろう。
隣の部屋を使え」
ちょうど話がついたところで、暁たちをつれて隣に移った。
ちゃんと話したほうがいいだろう。
そうとう気になってるみたいだし。
「僕たちに、聞きたいことでもあるんでしょ?」
「あっ、…うん。
黒蝶のことについてなんだけど…」
「――――紅蝶のこと?
それとも、鬼蝶たちのことかな」
「聞きたいってわけじゃなくって、頼みたいの」
「頼み…?」
「俺らを、黒蝶トップと会わせて欲しい。
今のお前らになら、出来るだろ」
…そうきたか。
前々から、紅蝶に会いたがってた暁たちを私はずっと見ていた。
実際はもう既に会ってるんだけど。
暁たちは、本気だ。
ただの興味本位で会いたがってるわけじゃないことを、近くで見て取れた。
でもだからって、ここで頷くわけにはいかない。