黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ
さて、どうしよう。
「いーんじゃない、逆になってもさ。
これしかないんだから仕方ないよ」
「そう、だよな。
暁たちもそれでいいか?」
「構わねえけど…。
だったら俺1人…」
「僕、月夜と暁が二ケツしてるとこみてみたいなぁ」
「「………は?」」
「あっ、いいね、それ!
おもしろそー!」
「………、じゃ、俺1人で乗る。
後、ついていけばいいんでしょ?」
「うん、けってー!」
ちょ、ちょっと待ってよ!
私の後ろに暁が乗るの!?
一番体格のいい暁と、一番体格の小さい私が!?
しかも暁がうしろ!!?
海翔までのっちゃってるし…!
普段あまり笑わないくせして、今すこし笑ってるよね!?
「体格てきに無理だろ!」
「平気っしょ。
ほら、バイクに早く乗ってよ?
乗ってないの2人だけだよ」
「っ〜!
…―――はぁ、仕方ねえ。
暁、後ろ乗れ」
「は?
マジで乗んのかよ」
「マジ。
こうなっちゃ仕方ない。
理人は一度いったら聞かねえから」
ほんっとふざけんなって感じだけど、…うん、これはあきらめるしかなさそうだし…。