黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅱ







いつものようにバイクを発進させようとしたとき、腰あたりに大きな腕がまわった。



…そういや、うしろに暁がいたんだったな。


他人からみたら、おかしな光景だろう。


憐慈たちがみたら、笑われるかな?


まあ、いいや。
たまにはこうやってふざけるのも、いいのかもしれない。



最初は、暁に何故だか遠慮してしまって遅めに走っていたものの。


結局は、理人たちと人通りのないところで競争したり…。

さんざん遊びまくった。





「海翔やるじゃん!
僕らに付いてこれるなんてすごーい」


「すごい自信、理人」






バイクの運転は、自分で言うのも何だけど、プロ以上だと自負している。


誰にだって負ける気がしない。



そんな私たちに付いてこれるなんて、さすが海翔。

青龍幹部だ。



海翔はただふざけて言っただけだと思ってるんだろうな。


理人はガチで驚いてる。



まあ、うしろに暁と咲希斗を乗せてるから、本気は出してないけど。







< 88 / 242 >

この作品をシェア

pagetop