私がどんなに好きか君は知らない。
昔から惚れっぽいくせに
妙に一途だった和広
小2から好きだった子が
転校して毎日のように
泣いていた和広を
慰めていた頃
小5の秋転校してきた少女
それが加帆ちゃんだった
転校してすぐに男子に
モテモテ状態でクラスにも
すぐに打ち解けていた
そんなある日
和広に私は宣言されたのだ
「俺、加帆ちゃんが好きだ
告白しようと思うんだけど
実穂協力してくんね?」
正直胸をかなづちで
叩かれた位痛かったけど
私は断らなかった…いや
断れなかったんだ
その後告白するが
振られる、告白するが
振られるの繰り返し…
どことなく安心している
自分がいるが
それでもまだ好きだと言う
和広をどこか尊敬を
してしまう…
そんな一途な彼を見るたび
胸が苦しくなる
私の方が好きなのに
私の方が彼を知ってるのに
私だったら苦しい思い
させたりしないのに
どうして
私じゃダメなの?
そう何年も思い続けて
動けずにいる私…
理由はわかっている
『幼なじみ』という壁を
壊したくないから…
もし思いを伝えて
幼なじみ以下の関係に
なってしまうのが怖いから
思っている以上に
私にとっての『幼なじみ』
の壁は大きいみたいだ