恋模様



「堂々敦…」



名前を呼ぶ



「敦君がどうしたって?」



??



「うわぁぁっ!!」



後ろを振り返ると、ニコニコしながら見つめてくる円香の顔があった



「そんなに驚かなくても…」



「何で?授業はっ?」



「いや、チャイムなったし…」



携帯画面を開くと、とっくに3時限目が終わっている時間だった



「それで?」



「それでって?」



円香の顔が近付く



「敦君がどうのこうのって」



聞いてたんかーい!!



「何でもないし」



円香の目を見ないようにと顔を背けた



が、



案の定、円香にがっちりと顔を掴まれ、さっきよりも更に近付けてきた



それはもう…キスが出来る距離





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