恋模様
「なぁに、朱くなってんの?」
「はっ?朱くなってねーしっ」
何処からやって来たのか、気が付けば円香が目の前にいた
不気味な笑みを浮かばせながら…
「ふふふ…、隠しても無駄よ」
「な、何をだ」
「あらぁ〜、それはあんたの…」
円香が胸を指差した
「ここがよく知ってるんじゃないの?」
ここ…
ドキドキッ
「ばっ、何言ってんのか全然わ、分かんねーしっ…」
自然と敦に目をやる
敦はヤスと何やら話している
ヤスに、喧嘩になったいきさつを聞いているようだった