恋模様



「返して下さい」



ここは何処なんだろう…



気付けば見知らぬ建物の中にいた



「いいからそのカメラ渡せって言ってんだよッ!!」



目の前には3人の先輩。手にはパイプを持っている



僕を脅しているんだ…



「これはじいちゃんの形見。何があっても渡しはしません」



カメラを抱き抱える



「せっかく手を出さなかったのに…俺達の思いやりを無駄にするつもりなのかしらね〜」



にやにやと笑いながら近付いてくる。何だか怖い…



「俺をここまで拉致ったら思いやりも何もないじゃないですか」



負けないように言い張ってやった



それが間違いだと気付いたのはすぐ後だった






< 32 / 96 >

この作品をシェア

pagetop