恋模様
「ただいま〜」
あれ?父さんの靴がある
どうしたんだろ…
「母さん、父さんの靴があるんだけど…」
扉を開けると神妙な顔をしている父さんと母さんがいた
「敦…」
母さんが俺に気付き、立ち上がった
「ちょうどいい時に帰ってきたな…。少し話がある」
「何?話って…」
扉を完全に閉め、父さんと母さんに向かい合うように腰掛けた
「実はな…」
父さんが重い口を開ける
俺は父さんの言葉に耳を疑った
「へっ…?」
頭が重くなる
「転勤………」