恋模様



「先生…重いっす」



「大丈夫だ。お前なら」



先生は絶対女扱いをしていない


現に一枚も手伝おうと手を貸してはくれない



「先生はこれだから独身なんだよ」



「柊…、彼氏もいないお前には言われたくないな…」



「うっ…」



先生のどや顔が見えた



悔しいけど…



怒りを握りしめて職員室まで無言で歩いた



………………………………
………………………


−ダンッ−



「お疲れ〜」



先生のにこにことした顔が見えた



「先生、本当に委員の仕事なんですか?あたしをただ利用しただけなんじゃ…」



「そうだよ。だって、重いもん」



カチーン



キレたよキレた



「ふざけんなーッ!!」



あたしが暴れた後には、誰かの血が飛び散っていたのは間違いない





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