恋模様
「っ…」
「ふざけんなッ」
敦の回りに写真が散らばった
「何すん…」
「こんなもんいらねぇよ。何が付き合った記念だよ…。てめぇの意見を勝手に押し付けただけじゃねぇかッ」
心が痛い
今までのドキドキした暖かいキモチではない
ズキズキとした哀しいキモチ
敦から受けた言葉を思い出すと、何故か涙がでてきた
これは悔し涙かそれとも…
あいつを思っての涙なのか…
「柊さん………」
敦があたしの涙に気付いたのか、よそよそしく呼びかけて来た
「あたしの思いは無視なのか?」
「えっ?」
もう、この場にいたくはなかった
「そんなにヤスと付き合ってほしいなら、ヤスでも誰でも付き合ってやるよ。あたしが付き合ったらもうあたしと関わらないんだろう?」
コクりと敦が首を振った
「あたしも光栄だ。お前とはもう関わりたくもないッ」
あたしの怒りが哀しみが止まらない
「もう2度とあたしの前に現れるんじゃねぇッ!!」