恋模様
「爽!!爽!!」
ここは?
「ま、どか……」
あたしの部屋だ
「大丈夫?」
円香の顔が曇っている
「大丈夫だよ。心配しないで…」
大丈夫な訳無い。円香だって分かってる
でも、円香は優しいから
「なら、良かった」
深追いはしない
ただ笑って今日あったことや、おもいろい話を聞かせてくれる
どれだけ円香が心の支えになっているんだろ…
自分でもこのままでいいわけがないと思っている
「それでね…」
「円香…」
「うん?」
「明日迎えに来て…」
「それって…?」
「学校、行ってみようかなって」
「う、うんっ」
正直、学校は少し怖い
敦との出会いの場所でもあり、別れの場所ででもあるから
だけど、今は円香が傍にいてくれるから
大丈夫な気がしたんだ
「それじゃ、あたし明日来るね!」
円香は笑顔で帰って行った