恋模様



でも、現実は大丈夫ではなくて…



「爽…大丈夫?」



2時限目が終わった今、机に突っ伏しているあたしを発見した



久しぶりの学校とあって、体がついていかなかった



「あっ…円香…。ダメみたい」



「ちょっ、大丈夫!?」



あー、ここにいると円香だけでなくクラスメイトにも心配をかけてしまうんだ…



円香の声に気付いたのか、教室が騒がしくなった



「円香、あたし保健室に行ってくる」



「それじゃあ、あたしも着いていくっ」



円香があたしの後を着いてこようと立ち上がったが、あたしはそれを阻止した



「保健室ぐらい一人で行けるよ。子供じゃねぇんだしっ」



円香の頭を撫でてやった



「爽…」



「てか、次移動教室だろ?早く行かねぇとやべぇだろうが」



笑って円香の背中を押す



これ以上、心配をかけたくないから



「う、うん」



円香は不安な顔をしていたが、渋々了承したのか、教室へと入っていった



円香が教室に入ったのを見届けてから、保健室へと続く廊下を歩き出した






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