恋模様
「えっ?爽が来てない?」
3時限終了後、爽が心配で保健室へと来ていた
「えぇ」
保健室じゃないんなら、何処へ?
何だか、嫌な予感がする
「おい、円香っ…って、何泣いてんだ?」
「佐伯…、爽が…爽が…」
「えっ?」
「どうしよ…」
「泣いてても爽が見つかるわけじゃないだろ!?行くぞっ。捜すんだ!!」
「うんっ」
佐伯に手を引かれながらあたしたちは爽を捜した
「なぁ、爽が行きそうな場所って何処だよ?」
いくら捜しても見付からない
行きそうな場所…
−これ捨てて−
「あっ、屋上」
「屋上って、そこは…」
「絶対そこ!!」
「何でそう思うんだよ?」
「だって…だって爽は敦君が好きなんだもん」