恋模様
「爽、お前いい加減に飯食えよ」
「いい、腹減ってないから」
「もう1週間も食ってないんだぞ!!」
「いい…」
「爽…」
−ピンポン−
呼び鈴が鳴った
「はぁい」
1人になった
1週間も口にしていないことは事実。でも、腹は空いていない
それよりも、なんか溢れてくるキモチで腹が満たされているんだ
あたしこのまま死ぬのかな…?
「爽」
「んっ。円香」
髪や息を乱しながら、開いた扉の前には円香が立っていた
「爽、ちょっと来て」
「えっ!?」
いきなり掴まれる左手
「何?円香どうしたの?」
「いいからっ。お兄さん爽借ります」
「どこに行くんだ?」
「爽のけじめを付ける場所に…」
−バタンッ−