勇者な二匹
「さて、これで呼び出した全員が集まった。
…君一人が遅いせいで随分と時間がかかったけれどね。」
会長は冷ややかな目でベラルーシを見ると、本題に入り始めた。
「今日呼び出したのは他でもない。
才能に長けている君等ならもう気づいてるであろう、この国の異変についてだ。」
才能に…長けている?
「あ、あの、会長、」
「ラビィか、何だ?」
「才能に長けているって、どういうことですか?」
「…お前、気付いていないのか?」
「へ?何にです?」
僕がすっとんきょうな声を出したら、この部屋にいる皆が目を見開いた。
僕なんか変なこと言ったか?
「ま、まぁ解っていないのなら説明しなければなるまいな。」
「なんかすいません…。」
「ここに集められた、俺を除く六名はある才能に長けている二種類の代表だ。
一つは頭脳。
この問題の原因を突き止めるため収集した。
一つは身体。
この問題の発生源を潰す収集した。
ここまではいいか?」
こくっと頷く。
「その頭脳派が、マンクとパムと、ラビィ。君だ。」