勇者な二匹




ず、のう?


「ぼ、僕にそんな頭脳なんて存在しませんよ!!」


慌てて否定すると今度はマンク先輩が声をあげた。


「ちょっと…ラビィさん!!
あなた本気で言ってるの!?私に対する侮辱にしか聞こえないんだけど!!」


「へ!?へ!?」


なんでいきなりそんなキレられなきゃいけないんだ!?


「まぁ、落ち着けマンク。
どうやらラビィは無自覚みたいだからな。」


「あの、だから本当にそんな頭脳なんて有りませんって…。」


そっと言い返すと、またマンク先輩に睨まれた。

…すみません。



「…っていうか、僕より絶対会長の方が頭脳高いでしょう!!」


忘れていた会長のチャームポイント(?)を叫ぶと、会長に溜め息で返された。


「あのな…、確かに俺は頭が良い。普通の奴と比べるとな。

ただ、お前等と比べれば別だ。俺はお前等の足元にも及ばない。

それほどお前等の才能は特別で異色なんだ。」


「俺等もそうだ。」


いつの間に起きていたのか、はたまた寝ていなかったのか、ウーラが話に入ってきた。


「俺等もって、どういうことですか?」


「"あの"会長でさえ勝てない奴が俺等6人ってことだ。」



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