勇者な二匹
わぁお。なんて酷い言い分だ。
ベラルーシもそんな風に返されるとは思っていなかったらしく、目を見開いて固まってしまっている。
だが直ぐに目が覚めたようで、
「なっ…!!てめぇ!!
弟を何だと思っていやがるんだ!!」
「道具」
結局、会長の方が一枚も二枚も上手と言うことがわかっただけだったが。
「だから、いい加減本題に入らせろ。
お前等はこれから一週間、合宿を行ってもらう。
勿論力の向上をはかってだ。」
…ん?
「先程も言ったように、頭脳派と肉体派。二人一組で行動してもらう。
そのためにお互いを知っておく必要があるだろう?」
…んん?
「ちなみにコンビはこちらで組ませてもらった。」
あ、あの、大変困るんですけど。
「マンクはリオンと。」
「よろしくねぇ、姫様。」
「呉々も足を引っ張らないように。」
先輩コンビは何ら動揺していなくて、むしろ毒を吐きながらこの状況を楽しんでいるようだ。
「パムはベラルーシと。」
「よ、よろしくねん!!」
「なんで俺がオカマとコンビ組まなきゃいけねぇんだよ!!」
「な!?失礼ね!!」
このコンビはなんだかんだ言って、相性が良さそうだ。お互い言い返す相手がいて気楽なんだろう。