勇者な二匹
…ん?でもバカだったらあのメンバーの中に含まれないんじゃないのか?
ってことは、やっぱりウーラってバカじゃないのか?
「ねぇ、うーら、」
「あ゙?」
母音に濁点を付けないでいただきたい。それって地味に怖いんだよ。
不良の特徴的な?
まぁ、そんなことはどうでもよくてですね。
「ウーラって普段の定期テストの順位ってどん位?」
「…300人中299位」
「バカッ!?」
えっ!?まさかのドベ2!?
本当にそんな順位をとれる人がいるんだ…、
「あぁそうだよ。バカだよ。」
「ち、ちなみに300位は?」
「ベラルーシ」
…色んな意味で期待はずれだ。
「面白くない!!」
「面白れぇ面白くねぇの問題じゃねぇだろうが。」
「…そうだけど、」
「つーか、お前早く出てけよ。」
「お邪魔しまーす。」
「聞けぇぇぇっ!!」
うん、この不良様は大変面倒臭いことがわかったよ。
だからこれからは無視パラダイスでいってみようと思うんだ。
「僕の部屋ってどこ?」
「だからお前の部屋なんて無、」
「あ、ここか。おぉー、思ってたより広いな!!
でもどうせ一週間だからあんまり荷物とか広げない方がいいよなー…。」
「……」
あ、諦めて自分の部屋に帰ってった。
バンッ!!
…そんな苛立ちを表したような扉の閉め方しなくてもいいじゃないか。
「おいナタリア!!今すぐ変えろ!!俺アイツ無理だ!!」
恐らく会長に電話を掛けてパートナーの変更を呼び掛けてるんだろうな。
つーか、
「お前なんかこっちから願い下げだ、バーカ!!」