年上ペット
「…涼子に…相応しい男になりたかったんだ」
ジョージの口から語られた真相は思いも寄らぬ言葉から始まった。
「涼子に逢って、涼子と過ごして、涼子の事が好きになって、…ずっと傍にいたかった。
だから…ちゃんとしようと思った。画家としての活動を。
涼子と出逢った時、オレはずっと絵が描けなくて…どうしようもないスランプに陥ってたんだ。
だからオレは…逃げたんだ。
でも逃げ込んだ先に失敗があったよ。涼子、キミの事を愛してしまった。それからだよオレが絵をもう一度描こうと思ったのは。
今のままのオレじゃダメだと思って…、涼子の隣にいれる器じゃないと思って…、キミの傍を離れたんだ」