年上ペット


「朝ご飯食べる?」


またしても朝だというのにこの陽気さはなに?


「いらな…グゥ……」


くっ、アタシの生理的欲求はとっても素直なようだ。


「ククッ、座ってて今持ってく」


む、ムカつく!あの男!何なのよ人をバカにして!そもそも何でアタシが朝一からイライラしなきゃいけないのよ!


「はい、フレンチトーストとサラダ」


そう言って出されたのはまるでホテルの朝食?と間違えるくらい美味しそうなものだった。


徐々に萎んでいくイライラ。


アタシってホント単純。


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