年上ペット


出された朝食があまりにも美味しそうだったからいや、食べ物を粗末にするのはいけないって誰かが言っていたから仕方なくアタシはフレンチトーストを手に取った。


一口食べれば頬が自然と緩む美味しさ。


「美味しい?」


アタシのこの表情を分かった上で聞いてくるこの男は相当たちが悪いと見た。


「まぁまぁよ」


悔しくて辛口のコメントをしてみるもこの男には通用しないみたい。
だって良かった、なんて言って嬉しそうに笑ってるんだから。


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