年上ペット


「ごめん、今日はちょっと…」


「なぁに?男でもデキた?」


「そんなんじゃないわよ!」


「ふ〜ん。じゃあ例のペットかしら?」


「…………」


ホントに勘がいい女なんだから。友人ながら嫌になるくらいに。


「図星、みたいね」


隣でニヤニヤと笑う杏子。


「何か用事だったの?」


「ううん。愚痴を聞いてもらおうと思ってただけ。ま、せいぜいペットとイチャついてなさい」


そう言い残し立ち去る杏子。


アタシはペットとイチャつくような人間じゃありません!!


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