年上ペット
「今日豚肉の生姜焼きだったんだ」
「そうだよ?涼子がキャベツばっかり切ってたから」
「でもそのおかげで少しは上手くなったでしょ!」
「千切りだけはね」
ニヤニヤ笑いながら言ってくる。
「ホント、そっくりなんだから」
ポツリと呟いた独り言は思いの外大きかったようで何?、と聞き返されてしまった。
「ジョージがアタシの友達と似てるの」
「どの辺が?」
「憎たらしいとこ」
「心外だなぁ」なんて言いながらハハッ、と笑うジョージ。