年上ペット
「じゃあアタシも帰る」
たく、さっきの間にどんだけ仲良くなってんのよ。キョン、なんてあだ名初めて聞いたわよ!
「ちょ、御坂!」
唐沢が慌てながらアタシを引き留めようとした。あぁ、そう言えば答えてなかったっけ。
アタシは立ち止まり唐沢の方を向いた。
「アタシは、――「ほら、涼子行くよ!」
又してもジョージに腰へ手を入れられ半ば強引にその場を立ち去った。
「何なのよ、ジョージ」
「別っに〜?」
ジョージの本意が分からないままこの日の飲み会は幕を閉じた。
ほんの少し、胸の違和感を残して。