年上ペット
急に怖くなってくる。
暗闇の中響き渡る雷雨。
全てがアタシの恐怖心を煽って動けなくなる。
ヤダ、怖いっ!!
半泣きになりながらうずくまっていたアタシの背中がじんわりと優しい暖かさに包まれた。
前に回された腕をギュッと握りしめる。
「もう大丈夫、涼子」
「…っジョージ」
「オレが護ってやるって言っただろ?」
うん、
背中から伝わってくるジョージのぬくもりを感じながら小さく頷いた。
「オレって有言実行する男だから♪」
ジョージがペットとして一緒にいてくれて良かった。
きっとジョージだから、陽気で明るくて何でも受け止めてくれるようなジョージだから、アタシは今安心してるんだ。