年上ペット
悩める飼い主
「はぁ〜…」
「盛大な溜め息ね」
今日はこんなに晴天に恵まれてるのに、そう言いながらアタシをからかう杏子。
「具合悪いんですか?」
心配そうに聞いてくる都賀君。
何故キミはここにいるの?という質問は敢えて胸の中に閉まっておこう。
ランチをしに食堂へやってきたアタシと杏子。
何故かそこに都賀君が入ってきたのだ。
別に嫌とかじゃないけど…。
「恋にでも落ちちゃった?」
ズドーンとくる胸の痛み。
「…いや、その、はは…」
「あら、図星!?」
その驚き様は鎌掛けやがったな?
ヤラレタ……。
「え!?先輩好きな人デキたんですか!?」
都賀君そこはスルーしてー……。