年上ペット
「あらためて誕生日おめでとう、涼子」
「アリガト、ジョージ」
その後は二人でジョージが作ってくれた最高のバースデー料理を味わった。
シャンパンも空けてかなりイイ気分。
こんなに楽しい食事はいつ以来だろう。
思い出されるのは小さなアタシが仲良く両親と遊ぶ姿。
もう何年もちゃんと会ってない。
いつでも逢えるじゃダメだよね。
ついセンチメンタルになってしまった。
そんな自分を忘れようとグラスに注がれてあるシャンパンを一気飲みした。
「お、おい!」
向かいに座るジョージの心配そうな顔がボンヤリと見える。