先生…行かないで。
私は先生の車へ向かった。
先生の車はバッチリ覚えてる。
外は、真っ暗だった。
どうしよ…。先生の車遠いな。
真っ暗だし…怖い…。
私は、その場にしゃがみ込んでしまった。
どうしよ…どうしよ…。
怖い…行かなきゃ。
と立ち上がった時だった。
「莉奈?」
肩を叩かれた。
「ひゃっ!」
また、しゃがみ込んでしまった。
「どうした?怖かったのか?」
先生だった。
どうしよ…泣きそうだよ。