先生…行かないで。

俺は莉奈がトイレを見るときだけ毎回手を握った。

俺が頼んだんだし、これくらい何ともない。

廊下を歩くときは、なるべく莉奈にくっついて歩いた。

莉奈は俺がくっついて歩くと笑顔を見せた。

さっきまでは笑顔も引きつってたのに、いつの間にか自然に笑顔になっていた。
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