先生…行かないで。

休み時間になり瑠美が近寄ってきた。

「莉奈-!あれどうゆう事?」

「え?何が?」

「何がじゃないよ-!先生との事!」

「いや。別に何ともないよ?」

「本当に?」

「うん。」

「今日の放課後一緒に帰ろうね!」

「いいよ!」

「あっ!ちょっと廊下行こ!」

「うん!」

私たちは廊下に出た。

向かいにある校舎を見ながら
瑠美と話していた。


――――「うわっ!」

「ひゃっ」

突然すぎて変な声が出てしまった。

「お前驚きすぎ!」

え…この声は…
もしかして!!!

「先生!!?」

後ろを振り返ると井上先生が
ニコニコしながら見ていた。

「ビックリした?」
 
「当たり前じゃん!
 心臓飛び出すかと思った」

「ははは。
 んな事ないじゃん!」

「でも驚いた!」

「はいはい!
 じゃーな」

そう言って先生は行ってしまった。
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