先生…行かないで。

少しすると先生が帰ってきた。

教室に入ってくるなり、目が合った。

私は、口パクで“すみません”と言った。

すると先生は、ニヤッと怪しげに笑った。

何かある!あの顔は。

私の予感は的中した。

今日の授業で、めちゃくちゃ当てられた。
まぁ、教科書借りたから仕方ないと思ったが‥まったく答えられなかった。

でも先生は、

「小林は、バカだから仕方ない!」

と言って、場の空気を変えてくれた。
< 166 / 271 >

この作品をシェア

pagetop