先生…行かないで。

「莉奈!よかったね!」

「うん。よかった!」

「そんなに俺が担任になって
 嬉しいのか?小林」

「うん。嬉しい」

「てか、井上さぁー
 いつまで莉奈のこと“小林”って呼んでるの?」

「え…いつまでって。てか、お前!いい加減、先生って呼べ!」

「無理−!もう担任になったんだから
 “莉奈”でいいんじゃないの?」

「お、おう。そうだな。
 じゃあ、“莉奈”って呼ぶけどいいな?」

「うん。いいよ」

「おし。じゃあ早く教室行きなさい。」

「「はーい」」

「行こっ!莉奈」


「うん。」

私は瑠美のおかげで
先生に”莉奈”と呼んでもらえることができた。




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