先生…行かないで。

────────

「莉奈!井上って、やっぱいい先生だよね。」

「うん。いい先生だよね‥‥」

急に涙が込み上げてきた。

「瑠美、どうすればいいのかな?」

「ん?どうした?」

「先生の笑顔見てると苦しくなるの。先生の事を考えると、胸が締め付けられるの‥」

「うん。今日は特別だね。でも、それが恋なんだよ!」

「そっか‥。」

「あっ、早く戻らなきゃ!先生待ってる」

「そうだ!行こう!」

瑠美は私の手を握ってくれた。

きっと瑠美の優しさ。
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