先生…行かないで。

体育館に入ると、先生も一緒に来た。


そして、私の隣に椅子を持ってきて座った。

「先生、何でここに座るの?」

「ん?莉奈が心配だからな。」

「そっか。ありがとう。」

「いいえ。」


それから、先生ともたくさん話した。

途中、何回も涙が込み上げてきたけど、その時は瑠美が手を握ってくれた。


私は、大好きな人に挟まれていて、とても幸せだった。


心も体も暖かくなれた気がした。
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