先生…行かないで。

「ほら-!言ったでしょ?」

「うん。確かに!」

『お-い!早く帰れ-!』

昇降口から先生達が怒鳴った。

「瑠美!帰ろう!」

「うん!帰ろう!」

昇降口につくと、井上先生がこっちを見てた。

「先生…さよなら」

「さようなら」

少し言うのが悲しかった。

でも、“さようなら”だから仕方ない。
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