先生…行かないで。

「あっ、莉奈!」

山口先生が思い出したかのように言い、こっちに走って来た。

「ん?何?」

「井上先生は、お前のこと本当に可愛がってたよ。いつも俺にお前の話ししてきてたよ。」

と言い、私の頭をポンポンと撫でて戻っていった。


先生が私の話しをしてた?

すごく嬉しくなった。

先生も私のこと、生徒としてしっかり見てくれて居たんだ。
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