先生…行かないで。

「おい。莉奈。ちょっといいか?」
「先生…」

莉奈は泣きだした。

俺は、どうしていいか分からずハンカチを渡した。

「今日の放課後話せるか?」

「は…い」

「教室で待っててくれ」

「は…い」

莉奈は少し笑ってくれた。

俺は、そう言い残して教室を出た。

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