先生…行かないで。
「この前は…悪かった。言いすぎた。でもな、俺はお前に気持ちを分かってほしかったんだ。」
「うん。」
「お前の態度を見ていて凄く悲しかった…。何でか分かるか?」
「態度が冷たかったから…?」
「それもある。だがな、もっと悲しかった事があった。それは…お前が俺の顔を見て話さなかったことだ。いつもお前は俺の目を見て話してくれるだろ?」
「う…ん?」
「俺は、この前お前が教室を出ていった後、泣いたんだ…」
「えっ…?」
「俺は、それほど悲しかったんだ。莉奈は、こんな人ではないと思ってたからな。」