あいつは先輩
私が向かった先は体育館裏。


ここは人があまり通らず、絶好の告白スポットらしい。



ザッザッ


まだその男の子は来てない。


「人のこと呼び出しといてまだ来てないだなんて。」


私は小っちゃな声で呟いた。



「あれれーこんなとこでなにしてんのかなー?」



「うぎゃっ!!」



私は誰も居ないかと思ってたからいきなりの事でかわいくない声を出した。



「あ、堺 恭哉。」



そこにはなぜかそいつがいた。



「お前フルネームで名前よぶのやめろって言ったじゃん。」


「んじゃ恭哉。」



「先輩つけろ生意気女。」
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