あいつは先輩
次の日、いつも通り恭哉はわたしの家の前にいた。


「おはよー!!」


私は恭哉に勢いよく抱きついた。


「オレ、毎日タックルされるの耐えられないんだけど。なに?誘ってんの?」


朝からなに言ってんだか。


「な訳ないでしょ。しかも近所でそういうこと言わないでよ!」


私は自転車の後ろに乗って、恭哉の背中をつねった。


「いった。」


そういって恭哉はいきなり顔を私の方に向けた。


そして。




「チュッ」
< 48 / 49 >

この作品をシェア

pagetop