ブルックリンの亡霊
その後、ガルシア一家は警察の摘発により壊滅。


今後は過去に誘拐された被害者の捜索と救助が課題となった。



一方、キュリーの事務所では―


「ねえ、カレンのやつ、どうしてる?」


メープルが心配そうな目でキュリーに尋ねた。


「ミス・エドモンドから依頼料の送金があった。


僕からは、『事件は解決しました。


詳細は後日、新聞にのるでしょうから、そちらで確認してください』としか言わなかった」


「じゃあ、親父さんのこと、知らないんだね」


「僕は、ミスタ・エドモンドには、自分で身の振り方を決めろと言った。


それはミス・エドモンドに対してという意味も含んでいる。


こればっかりは、本人達次第でなければ解決しないよ」


キュリーは嘆息して窓の外を眺めた。



今日もニューヨークは、雲一つない晴天が広がっていた。
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