いつも突然な君
「えっと…じゃ、葉音!瑞希!お誕生日おめでとう!」
「わぁー!おめでとう!瑞希、葉音!」
ケーキにロウソクを立てた美羽が元気よく言った
そして、それに続く隼人
「…ありがとう」
久しぶりのことで、少し反応に困る俺に対して、春野は元気よく美羽に飛び付いていた
「美羽っ!ありがとう!」
「えっ?瑞希?俺に"ありがとう"は?」
「あぁ。ありがとう」
「何?!その温度差っ!?酷くない?!俺、彼氏なのに!」
仲が良いのか、悪いのか
そんな2人のやり取りを見ながら、少しだけ頬が緩む
こんなに騒がしい誕生日も、久しぶりだ
ちょっと、楽しいかもな